身長150cmでも「着られている感」が出ないロングコートの選び方と着丈の正解

身長150cmでも「着られている感」が出ないロングコートの選び方と着丈の正解

「ロングコートを着るとコートが歩いているみたいになる」「トレンチコートがバスローブに見える」そんな150cm前後の小柄女性の悩みを解決。低身長でもバランスよく見える着丈(cm)の目安や、肩幅・袖丈の重要性、Petitjoなどの小柄専用ブランドの着用感を徹底解説します。
 

身長150cmでも「着られている感」が出ないロングコートの選び方と着丈の正解

憧れのトレンチコートや流行のロングチェスターコート。 雑誌のモデルさんのように颯爽と羽織りたいのに、いざ試着室で着てみると「あれ?なんか私が着ると探偵みたい…」とか、「お父さんのコートを借りてきた子供?」と鏡の前で絶望したことはありませんか?


いわゆる「着られている感」が出てしまう現象です。


冬のアウターは値段も高いので、絶対に失敗したくないアイテムです。 しかし、Sサイズを選んでいるはずなのに、なぜか野暮ったく見えてしまう。 その原因は、単に身長が低いからではなく、コートの「ある3つのポイント」が小柄な骨格とズレているからです。


この記事では、身長150cmの私たちがロングコートをカッコよく着こなすために絶対外せない「着丈の目安」と、既製品を選ぶ際に見るべきポイント、そしてお直しなしで着られる専用ブランドの実力を徹底解説します。


もう「コートに着られる」のは卒業しましょう。



なぜSサイズのコートでも失敗するのか?

多くの人が「丈が長すぎるから似合わない」と考えがちですが、実は着丈と同じくらい、あるいはそれ以上にシルエットを崩している犯人がいます。


1. 「肩の位置」が落ちている

最近流行りの「ドロップショルダー(肩のラインが腕の方に落ちているデザイン)」は、小柄さんが着ると危険な場合があります。 標準サイズのドロップショルダーは、158cmの人にとっては「程よい抜け感」ですが、150cmの私たちが着ると「単にサイズが大きくて肩が余っている人」に見えてしまいます。 肩のラインが合っていないと、視線が横に広がり、全体的にズドンと太って見えてしまうのです。


2. 「袖」が長すぎて手が隠れる

「萌え袖」といえば聞こえはいいですが、大人のコートで指先まで隠れてしまうと、だらしなく見えます。 特にトレンチコートなどのしっかりした生地で袖が長いと、まるで「バスの運転手さんの手袋」のように見えてしまい、手首の華奢さ(=女性らしさ)が完全に消えてしまいます。 手首が見えないだけで、全身のバランスは驚くほど重くなります。


3. 「ウエスト位置」が低すぎる

トレンチコートやベルテッドコート(ベルト付きコート)で一番重要なのが、ベルトの位置やボタンの位置です。 標準サイズのコートは、私たちの実際のウエストよりも5cm~10cm下にベルト位置が設定されています。 これをそのまま着ると、「ものすごく胴が長い人」という錯覚を相手に与えてしまい、脚が短く見えてしまうのです。


身長150cm前後の「コート着丈」黄金比

では、具体的に「何センチのコート」を選べばよいのでしょうか? 通販で買う際は、モデルさんの着用写真ではなく、必ずサイズ表の着丈の数値を確認してください。


身長150cm前後の女性がバランスよく着られる着丈の目安をまとめました。

コートの種類 着丈目安(身長150cm) 特徴と注意点
ショート丈 50cm ~ 55cm 腰骨あたりの長さ。ボトムスを選ばず最もバランスが良い。
ミドル丈 85cm ~ 95cm 膝上~膝が隠れるくらい。就活や冠婚葬祭にも使える王道丈。
ロング丈 105cm ~ 110cm ふくらはぎの中間あたり。今っぽく見えるおしゃれな長さ。
マキシ丈 115cm以上 足首近くまである長さ。階段で引きずる危険性あり。要注意。

※身長148cmの人は-2cm、152cmの人は+2cmを目安にしてください。


一番おすすめなのは、着丈105cm前後のロングコートです。 この長さだと、ふくらはぎの一番太い部分が隠れつつ、足首が見えるため、縦のラインが強調されてスラッと背が高く見えます。 逆に115cmを超えてくると、階段の上り下りで裾を踏んでしまったり、トイレで床につきそうになったりと、実用面でのストレスが一気に増えるので注意が必要です。


失敗しないコート選び「3つの鉄則」

着丈の数値以外に、試着や画像チェックで見るべきポイントがあります。


1. 襟(えり)は小さめを選ぶ

小柄さんは顔が小さい人が多いので、大きな女優襟(ビッグカラー)のコートを着ると、襟のボリュームに負けてしまいます。 小ぶりの襟や、ノーカラー(襟なし)コートを選ぶと、顔周りがスッキリして視線が上に集まり、スタイルアップ効果があります。


2. ポケットの位置が高いかチェック

ポケットに手を入れたとき、肘が伸び切っていませんか? ポケットの位置は、そのコートの「重心」を表しています。ポケット位置が低いと、重心が下がって見えます。 理想は、自分の腰骨よりも少し高い位置にポケットがあること。これだけで脚長効果が生まれます。


3. 袖のお直しが可能か確認する

標準ブランドのコートを買う場合、袖丈が長いことは覚悟しなければなりません。 その際、「袖口にベルトや装飾がないデザイン」を選べば、街のお直し屋さんで数千円で袖丈詰めができます。 トレンチコートのように袖口にベルトがあるタイプは、袖詰めをするとベルト位置を移動させる必要があり、加工賃が高額(5,000円~)になるか、最悪の場合はお直し不可となるので注意しましょう。


「Petitjo」のコートなら、なぜお直しがいらないのか?

ここまでは標準ブランドを選ぶコツをお話ししましたが、やはりアウターこそ「小柄専用ブランド」の真価が発揮されるアイテムです。 ニッセンの「Petitjo(プッチージョ)」のコートを実際に着てみて、標準サイズとは決定的に違うと感じた点をレビューします。


袖丈が「ジャスト手首」の感動

プッチージョのコートは、袖丈が56cm~57cm前後に設定されています(標準Mサイズだと60cm以上あることが多いです)。 着た瞬間に手首がしっかり見え、親指の付け根にかかるくらいのジャストサイズ。 トレンチコートの袖ベルトも、最初から手首の細い位置に合わせて作られているので、ブカブカしません。 「袖をまくらなくていい」「お直しに出さなくていい」というのは、冬のアウターにおいて物凄いストレスフリーです。


ウエストのくびれ位置が高い

後ろ姿を見たときに、背中のベルトや切り替え位置がしっかりと高い位置にあります。 これにより、ヒールを履かなくても腰の位置が高く見え、後ろ姿だけで「スタイルが良い人」に見えます。 標準ブランドのSサイズだと、どうしても「腰パン」しているように見えてしまいがちな後ろ姿が、プッチージョならシャキッと決まります。


肩幅が狭めに作られている

これが「着られている感」を消す最大の秘密です。 小柄な人の狭い肩幅に合わせてアームホール(腕の付け根)が設計されているので、肩のラインがピタッと合います。 肩が合うと、コートの重さを体幹で支えられるため、長時間着ていても肩こりしにくいというメリットもあります。



まとめ:アウターは「長さ」と「肩」で決まる

150cm前後の小柄さんがロングコートを選ぶときは、以下の優先順位でチェックしてみてください。


着丈(105cm~110cmがベストバランス)
肩幅(自分の肩のラインと合っているか)
袖丈(手首が見えるか、お直しできるデザインか)


この3点が合っていれば、ロングコートは小柄さんの強い味方になります。 縦のライン(Iライン)を作ってくれるので、実はショートコートよりも背を高く見せる効果があるのです。


「どうせ似合わないから」と諦めてダウンジャケットばかり着ていた方も、ぜひ今年はご自分のサイズに合ったロングコートに挑戦してみてください。 景色が変わって見えるはずですよ!